出産を迷う20代女性の現実。喜びの前に立ちはだかるお金と未来

出産を迷う20代女性の現実。喜びの前に立ちはだかるお金と未来

2026年3月30日 オフ 投稿者: kekkon_aruaru

「子どもはいつか欲しい」そう思いながらも、出産に踏み出せない20代女性は少なくありません。理由の多くは、決して気持ちの問題ではなく“現実”です。

主人公の美咲(仮名)は27歳。都内で働く会社員です。結婚して2年、周囲からは「そろそろ赤ちゃん?」と聞かれることも増えました。けれど彼女の頭に浮かぶのは、祝福の言葉ではなく数字です。

家賃12万円。奨学金返済2万円。食費・光熱費・通信費。毎月の貯金は思うほど増えません。そこに浮かぶのが「出産費用」「育休中の収入減」「保育園問題」という言葉です。

出産費用は補助があるとはいえ、自己負担がゼロになるとは限りません。さらに育休中は収入が減少し、復帰後も時短勤務で給料は下がる可能性が高い。数字を並べるほど、未来がぼんやりと不安に染まります。

キャリアの問題も大きな壁です。昇進のタイミング、プロジェクトの責任、職場の人間関係。育休を取ることで迷惑をかけるのではないかという不安は、決して小さくありません。「戻る場所はあるのだろうか」という問いが頭を離れません。

さらに追い打ちをかけるのが保育園問題。待機児童という言葉をニュースで見るたびに、計画が立てられない焦りが募ります。預け先が決まらなければ働けない。働けなければ生活が不安定になる。まるで未来が連鎖的に不確定になる感覚です。

それでも、友人の赤ちゃんを抱いたときの温かさが忘れられません。「いつか自分も」と思う気持ちは確かに存在しています。希望と不安が同じ大きさで心の中に並んでいるのです。

出産を迷う理由は「産みたくない」からではありません。「産んだ後の生活を守れるか」が見えないからです。多くの20代女性は、感情ではなく現実を見つめて悩んでいます。

そしてその悩みは、決して個人の問題ではなく社会全体の課題なのかもしれません。