結婚するとき、決めないほうがよかったルールって? ― 善意で決めたはずなのに、後から苦しくなった話 ―
結婚が決まると、これからの生活を円滑にするために、さまざまな「ルール」を決めるカップルは多いと思います。家事の分担、お金の管理、実家との付き合い方…。当時は「ちゃんと話し合えている」「大人な選択をしている」と感じていたはずなのに、数年経ってからふとこう思うことがあります。
「これ、決めないほうがよかったかも……?」
今回は、結婚当初に善意で決めたけれど、実際には負担になりやすかったルールを例に挙げながら、「ルールの落とし穴」について考えてみたいと思います。
「家事は完全に半分ずつ」というルール
一見、とても公平で理想的に聞こえるルールです。実際、共働き夫婦にとっては納得感もあり、「どちらかに負担が偏らないように」と決めた人も多いでしょう。
しかし、現実は毎日同じ体力・同じスケジュールで生活できるわけではありません。残業が続く日もあれば、体調が悪い日もあります。
「今日は無理」と言いづらくなり、結局“守れなかった罪悪感”だけが残る。柔軟さのない平等は、かえって息苦しくなることもあります。
「お金はすべて完全折半」
生活費も、貯金も、交際費もすべて折半。分かりやすくてトラブルが少なそうですが、収入差やライフステージの変化に対応しづらいというデメリットがあります。
妊娠・出産、転職、病気など、人生は想定外の連続です。そのたびに「折半ルール」が重荷になり、「今も同じ条件で割るべき?」とモヤモヤが募ることも。
「喧嘩はその日のうちに解決する」
話し合いを大切にしよう、という前向きなルールですが、感情が整理できていない状態で無理に結論を出そうとすると、かえって傷つけ合ってしまうこともあります。
本当は一晩寝てから冷静に話したほうがいいケースも多いはず。「すぐ解決しなきゃ」というプレッシャーが、気持ちをこじらせてしまうこともあります。
「お互いのスマホは見ない」
プライバシーを尊重するためのルールですが、逆に「見ない」と決めすぎることで、ちょっとした不安も聞けなくなることがあります。
信頼のつもりが、距離になってしまうこともある。大切なのはルールより、「不安を感じたときに話せる関係」なのかもしれません。
「実家には平等に帰省する」
どちらの実家も大切にしよう、という気持ちから決めがちなルールですが、距離や関係性、居心地の良さは家庭ごとに違います。
回数や日数をきっちり決めてしまうと、「義務感」ばかりが残り、帰省そのものがストレスになることもあります。
なぜ「決めすぎたルール」が苦しくなるのか
結婚当初は、将来への不安を減らすためにルールを決めたくなります。でも、生活は想像以上に変化します。
変わるたびに「ルールを守れない自分」や「守らない相手」にイライラしてしまうと、本来向き合うべき問題から目を逸らしてしまうこともあります。
本当に必要なのは「ルール」より「見直せる余白」
結婚生活に必要なのは、完璧な取り決めよりも、「状況が変わったら変えていい」という共通認識です。
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しんどいときは助け合う
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納得できなくなったら話し合う
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正解はその時々で変わる
こうした柔軟さがある方が、長く続く関係になりやすいのではないでしょうか。
ルールを決めるなら「例外も一緒に」
これから結婚を控えている人、今まさに話し合いをしている人に伝えたいのは、「ルールを決めるな」ではなく、「縛りすぎないで」ということ。
決めるなら、「見直してもいい」「しんどいときは免除する」といった逃げ道も一緒に決めておくと、後々ラクになります。
結婚は、変わり続ける前提でうまくいく
結婚はゴールではなく、長い生活のスタートです。完璧なルールよりも、お互いに歩み寄れる余白を残しておくこと。
「あのとき決めすぎなくてよかったね」
いつか、そう笑って話せる関係でいられることが、いちばんの理想かもしれません。